“貢献”をキーワードに講師候補を説得
エイチームのような取り組みは社員の自主性に依る部分が多く、立ち上げや継続で苦労するケースが少なくない。同社の場合、チームラーニングの立ち上げ期に中久木氏自らが講師となるだけでなく、講師候補となりそうな社員に対して声をかけるなどの草の根活動を展開してきた。「人事からいきなり“学びの場を提供しますので講師をやってください”と言っても手をあげる人は少ないでしょう。そのため最初は私自身が講師となりプレゼン講座を行いました。そして講師が出来そうな社員に声をかけて受講者を増やす努力をしました。開講講座が増えていくと社内でチームラーニングの理解も進み講師に立候補する社員も出てくるようになりました。」中久木氏
最初は社員に声をかけても「私には教えるモノがない」「私のスキルやノウハウは教えるほどでもない」といった遠慮や尻込みが見られたという。そこで、このような人たちに対して中久木氏は「あなたの知識やスキルは他の人のために役に立ちます」という言葉で説得、またコンテンツ作成も協働作業で行った。「最初は私自身が講師のコンテンツ作成のお手伝いもしていました。講師の方が持っているノウハウをどのような形で伝えると社員に伝わるかという観点でたたき台を作ってきてもらって、それを受講者目線でフィードバックするなどブラッシュアップしてきました」中久木氏